📝 前回の記事から続き
この記事は、「外国特許出願業務で生成AI Claudeを使い始めた話」の続編です。
前回は導入のきっかけや実際の使用感をお話ししましたが、今回はClaude(AI)に手伝ってもらいながら、具体的な設定方法をまとめました。
※ このガイドは、Claude Opus 4との対話を通じて作成されました。実際に私が試しながら、うまくいった手順をまとめています。
💻Claude Desktopの準備
1. Claude Desktopのインストール
- 公式サイトからダウンロード
- https://claude.ai/download
- Windowsボタンをクリック
- インストール
- ダウンロードした.exeファイルを実行
- 指示に従ってインストール
2. 設定ファイルを開く方法
方法A:Claude Desktop内から開く(簡単!)
- Claude Desktopを起動
- 右上の「⚙️」(設定)アイコンをクリック
- 「Developer」タブを選択
- 「Edit Config」ボタンをクリック
- メモ帳で
claude_desktop_config.json
が開きます
方法B:エクスプローラーから開く
- Windowsキー + R を押す
%APPDATA%\Claude
と入力してEnterclaude_desktop_config.json
をダブルクリック
📊比較表
項目 | Pythonベース | Node.jsベース |
---|---|---|
本質 | プログラミング言語そのもの | JavaScript実行環境 |
実際の言語 | Python言語で記述 | JavaScript言語で記述 |
ベースとなる言語 | C言語で実装 | C++で実装 |
得意分野 | データ処理、AI、文書変換 | Web操作、ファイル操作、API連携 |
起動速度 | やや遅い | 高速 |
代表例 | markitdown-mcp、mcp-server-office | filesystem、playwright |
🐍Pythonベース
1. Pythonのインストール
- 公式サイトからダウンロード
- https://www.python.org/downloads/
- 「Download Python 3.12.x」をクリック
- インストール時の設定
- ✅ 「Add Python to PATH」に必ずチェック
- 「Install Now」をクリック
- 確認コマンド
💡 コマンドの入力方法
① Windowsキーを押して「cmd」と入力
② 「コマンドプロンプト」をクリック
③ 黒い画面に以下のコマンドを入力してEnterpython --version pip --version
2. MCPサーバーのインストール
よく使われるPython系MCPサーバーの例:
※ 以下のコマンドはコマンドプロンプトに入力します
# markitdown-mcp: 様々なファイルをMarkdown形式に変換
pip install markitdown-mcp
# mcp-server-office: Word文書(.docx)の読み書き・編集
pip install mcp-server-office
3. Claude Desktopへの設定
%APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json
に追加:
以下は markitdown-mcp と mcp-server-office をインストールした場合の例:
{ "mcpServers": { "markitdown": { "command": "python", "args": ["-m", "markitdown_mcp"] }, "office": { "command": "python", "args": ["-m", "mcp_server_office"] } } }
4. インストール済みの確認
# すべてのPythonパッケージ
pip list
# MCPサーバーのみ抽出
pip list | findstr mcp
5. アンインストール
pip uninstall markitdown-mcp
pip uninstall mcp-server-office
🌐Node.jsベース
1. Node.jsのインストール
- 公式サイトからダウンロード
- https://nodejs.org/
- 「LTS版」(推奨版)をダウンロード
- インストール
- デフォルト設定でOK
- 自動的にPATHに追加される
- 確認コマンド
💡 コマンドの入力方法
① Windowsキーを押して「cmd」と入力
② 「コマンドプロンプト」をクリック
③ 黒い画面に以下のコマンドを入力してEnternode --version npm --version npx --version
2. MCPサーバーの設定(インストール不要)
Node.js系はnpx
で直接実行するため、事前インストール不要
よく使われるNode.js系MCPサーバー:
- filesystem: ローカルファイルの読み書き・操作
- playwright: ブラウザの自動操作(Webサイトのスクレイピング等)
3. Claude Desktopへの設定
%APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json
に追加:
以下は filesystem と playwright を使用する場合の例:
{ "mcpServers": { "filesystem": { "command": "npx", "args": [ "-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "C:\\Users\\YourName\\Desktop" ] }, "playwright": { "command": "npx", "args": ["@playwright/mcp@latest"] } } }
※ filesystemの場合、最後の引数にアクセスを許可するフォルダパスを指定します
⚠️ パスの区切り文字(¥または\)は必ず2つ重ねて記述してください
例:C:¥Users¥YourName¥Desktop → “C:¥¥Users¥¥YourName¥¥Desktop”
(環境によって¥または\で表示されますが、どちらも同じです)
4. インストール済みの確認
# グローバルインストールされたパッケージ
npm list -g --depth=0
# npxのキャッシュ確認
npx cache list
5. アンインストール(キャッシュクリア)
# npxのキャッシュをクリア
npx cache clean
📝統合例:両方を使う設定
以下は filesystem(Node.js系)と markitdown(Python系)を組み合わせた例:
{ "mcpServers": { "filesystem": { "command": "npx", "args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "C:\\Users\\YourName\\Desktop"] }, "markitdown": { "command": "python", "args": ["-m", "markitdown_mcp"] } } }
※ パスの区切り文字(¥または\)は必ず2つ重ねて記述してください
⚡クイックスタート
🔰 初心者の方へ
以下の「コマンド」は、コマンドプロンプト(黒い画面)に入力します。
開き方:Windowsキー → 「cmd」と入力 → コマンドプロンプトをクリック
Pythonベースを始める
# 1. Pythonインストール後
python --version
# 2. MCPサーバーインストール
pip install markitdown-mcp
# 3. 設定追加後、Claude Desktop再起動
Node.jsベースを始める
# 1. Node.jsインストール後
node --version
# 2. 設定追加(インストール不要)
# 3. Claude Desktop再起動
🔧トラブルシューティング
コマンドが認識されない場合
- 新しいコマンドプロンプトを開く
- 既に開いているものではなく、必ず新しく開く
- Windowsキー → 「cmd」→ Enter
- 環境変数を確認
echo %PATH%
設定が反映されない場合
- JSONの構文を確認(カンマの位置)
- Claude Desktopを完全に終了して再起動
設定ファイルが見つからない場合
- Claude Desktopを一度起動する(初回起動で作成される)
- 手動で作成する場合
%APPDATA%\Claude
フォルダを開く- 新規テキストファイルを作成
claude_desktop_config.json
に名前変更- 最低限の内容を記入:
{"mcpServers": {}}
コメント
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